2005年08月14日

8月13日 『成長の限界 人類の選択』を読む会。

★サスティナブルなミライを考える研究会 第1回

会場全体
 
 社会起業家にとって、ミライヘのサスティナビリティ(持続可能性)を考えることが、全ての発想の基本になると思います。そこで、グローバルレベルでのサスティナビリティを考えるうえで最も基本となる著作『成長の限界 人類の選択』(ドネラ・H・メドウズほか)を読む会を開催しました。

【日時】 2005年8月13日(土)10:00〜12:30
【会場】 ピーエスサポート会議室
     (地下鉄東山線「本山」下車、徒歩2分)
     http://www.soudancafe.cup.com/inquiry.html
【内容】 『成長の限界 人類の選択』(ドネラ・H・メドウズほか)を
     課題図書として、グローバルレベルにおける「持続可能性問
     題」を捉える。
【参加費】500円(場所代、資料代として)

岡野さん西井さん


お盆休みだというのに、総勢9名の参加。
ありがとうございました!
結構「カタい」内容で、ボリューム満点の1冊でしたが、なんとか読みこなしましたね(笑)。
その後のフリーディスカッションでも、いろんな意見が出るわ出るわ…。
なかなか整理はつきませんが、主な意見をご紹介します。

■フリーディスカッションでの意見(抜粋)
[グローバルな視点より]
・地球全体で資源が枯渇する時代に入ると、資源と食糧を輸入に頼っている日本は危ない。日本は資源を輸入して工業製品を輸出し、その利益で海外から穀物などを輸入する構造になっている。資源が入らなければ工業が成り立たず、食糧も買えなくなってしまう。
・『成長の限界 人類の選択』のシミュレーションでは、南北格差の問題が考慮されていない。地球全体として、食糧やエネルギーが十分であっても、その分配の方法が公正でなければ貧困問題はなくならない。
・途上国の人口爆発は地球規模の問題を生む。先進諸国にも影響が及ぶ。例えば、全ての中国人がビールを飲むようになると、オーストラリアの小麦を全部買い占めることになる。人口規模の大きな国で、生活水準が少し上がるだけでも、物質消費は非常に大きくなる。
・南北格差の問題は、対岸の火ではない。先進諸国の人々にとって、「自分達の生命や環境を守るために取り組むべき課題」になるだろう。
・人口と経済規模の安定化に加えて、資源効率化などの技術導入が重要。しかし、あくまでも、先進諸国は生活の簡素化・脱物質化・省エネ化が前提。技術的対応はあくまでも補助手段と考えるべき。

[日本の取るべき進路について]
・意外に知られていないが、日本は天然ガスが豊富らしい。枯渇資源ではあるが、再生可能エネルギーへのつなぎとして、天然ガス利用を考えてはどうか。
・今後の日本は、少子化・人口減少時代に加えて、団塊世代が定年を迎え、若者世代は堅実化し、消費が伸びない。ものが売れない時代に入る。今後の経済をどうするのか?
・基本的な衣食住を国が保証してはどうか?「共産主義社会」ではない、新しい「コミュニティイズム」を考えられないか。もしくは、21世紀型生活協同組合?

[個人のライフスタイルとして]
・個人の生き方としても、「右肩上がり」は成り立たない。ライフスタイルとワークスタイルを同時に見直す必要がある。物質消費は少なく、でも人生は充実して幸福度が高い。そんな新しい「生き方のスタイル」が求められている。ボランタリー・シンプリシティの考え方が役に立つのではないか。
・スローなライフスタイルは、「過程を楽しむ」ことが大事。米のとぎ汁を棄てないで、庭の草木に与える。そんな一手間を、面倒だとおもわず、楽しめるとよい。
・男性のワークシェアリングを考えてもよいのでは?男性だけが、長時間・過重労働で苦しむのはバランスが悪い。夫婦ともどもパートタイムで、ほどほどの現金収入を得ながら、時間的ゆとりや人間関係を大事にする生き方を志向した方がよいのでは?
・オランダではワークシェアリングが一般化している。ドイツではカーシェアリングも進んでいるという。「共同・協同・協働」に関する合意ができていることが大きい。日本は個人主義と競争社会になってしまったが、あらためて「シェア」することの価値を見直したい。

…と、こんなところでしょうか。

今後は、「エコエコノミー」「自然エネルギー」「ナチュラルステップ」「ボランタリー・シンプリシティ」など、個別テーマを設定して、議論を深めたいと思います。ご期待ください。

なお、この研究会は通称「ミライ研」と呼ぶことにしました。
「サスティナブルなミライを考えたい、それに貢献したい」という方でしたら、どなたでも参加可能です。お問い合わせはコチラまで。

4478871051成長の限界 人類の選択
デニス・メドウズ 枝廣 淳子
ダイヤモンド社 2005-03-11

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posted by Toshi at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | これまでの活動記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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