2005年07月27日

ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)とは何か?

★ソーシャルアントレプレナーのための交流空間ーSV-Cafe vol.5
 SV-Cafe第5弾は、東京のNPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン常務理事・大室悦賀さんをお招きして、講演会&ミニ交流会を開催しました。大室さんは府中市役所職員でありながら、一橋大学大学院でソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)について研究する研究者でもあります。今回は、世界の潮流も踏まえて、国内外の様々な事例について紹介していただきました。
【日時】2005年3月25日(金)18:30〜21:00
【会場】市民フォーラム21・NPOセンター 4階会議室

□大室さんプロフィール
府中市福祉保健部生活援護課に勤務し、現在はホームレス支援をしています。そのかたわら、タイムパート学生として一橋大学大学院商学研究科博士後期課程谷本研究室に所属。今年2月にソーシャル・エンタープライズを支援するためのソーシャル・イノベーション・ジャパンの設立に参画。
 
□大室さんのレクチャーより
 ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)の概念整理と歴史をふまえて、様々な具体事例を紹介していただきました。そのいくつかをご紹介します。

1.(株)カスタネット[京都市]
・文房具の販売とオフィスのコーディネーションを行う。
・トナーや文房具をリサイクルし、その販売収入でカンボジアの学校建設と病院建設を行う。
・その社会貢献性が評価されて、本業の業績も好調に。

2.(株)ミチ・コーポレーション[西東京市]
・「利益を上げ、成長するほど、自然や動物が幸せになるビジネスモデル」を理念とする企業。
・象の糞を活用したペーパー、動物フィギアの製造販売、水族館・美術館の企画運営を通じて、動物保護をテーマにビジネスを展開。

3.(株)兵左衛門[福井市]
・野球のバットに使われるアオダモが不足しているため、植樹活動を行う。
・折れたバットを箸(商品名「かっとばし」)や靴べらに加工し、収入をNPO法人アオダモ資源育成の会に寄付。

4.愛きもの(株)[京都市]
・たんすにしまわれて着なくなった着物をネットオークションで販売する。
・その際に、呉服屋のベテラン販売員などに、品物の目利きをしてもらうことで雇用を生み出している。
・同時に、着なくなった着物を寄付してもらい、それをオークションで現金化し、売上げをNPOなどに寄付している。

5.NPO法人フローレンス[東京都品川区]
・病児保育をするNPO。医師と連携しながら、子育て経験がある人の自宅で受け入れ。
・施設等のハードを持たないため、低コストで実現。厚生労働省も注目している。

6.NPO法人RE機構
・使い捨てカメラの内蔵電池は、容量が8割近く残っており、それをリサイクル。
・障害者等にパッケージ作業をしてもらうことで、雇用を生み出す。
・福祉と環境をつないだビジネスモデル。

□「組織ポートフォリオ」という考え方
「ポートフォリオ」とは「紙鋏み、書類入れ」を指しますが、転じて「複数の組織を必要に応じて組み合わせる」という意味になります。例えば、環境保護と国際協力を行うグローバル・ビレッジ(NGO)は、フェアトレード事業を(株)フェアトレードカンパニーによって展開しています。

市民出資による風力発電事業を行うNPO法人北海道グリーンファンドでは、グリーン電気料金制度をNPOが展開し、市民出資の受け皿を(株)自然エネル ギー市民ファンド、風力発電事業を(株)北海道市民風力発電が担っています。

このように、NPO法人、社会福祉法人、中間法人、有限会社、株式会社など、様々な組織形態を必要に応じて使い分け、その組み合わせで効率的にミッションを達成しようとするものです。

□いつもどおりの交流会。
大室さんのレクチャーに対するQ&Aののち、いつもどおりの自由な交流会。初参加の方も交えて、楽しい会話の花が咲いていました。結局、終了したのがなんと22:00。二次会終了が24:00前。長く、熱く、楽しい一日でした(笑)。

みなさん、お疲れさま!

☆特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン
 :http://www.socioengine.co.jp/SIJ_index.htm
posted by Toshi at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | これまでの活動記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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