2006年12月11日

「永続地帯」というコンセプト。

環境を守るほど経済は発展する―ゴミを出さずにサービスを売る経済学環境を守るほど経済は発展する―ゴミを出さずにサービスを売る経済学
倉阪 秀史

朝日新聞社 2002-06
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本書の主要なテーマは、経済の「サービサイズ」、つまりモノとしての商品ではなく、サービスを売る経済への移行が、環境と経済の両立を促すという主張ですが、ここでは「永続地帯(sustainable zone)という概念に注目してみましょう。

「永続地帯」とは、「地域に居住する人が消費する量を上回るエネルギーと食糧を生産している地域」であり、「いざというときに資源エネルギーと食糧を自給できる地域」を指します。

将来的に、化石燃料等の資源の枯渇や、地球温暖化等で輸入食糧の確保が困難になった時、人々はこの「永続地帯」に魅力を感じ、移住したり、投資を行ったりすることになります。人と資本が流れ込むことで、永続地域を中心に資源分散型の経済社会づくりが本格化すると筆者は主張します。

この「永続地帯(sustainable zone)という概念、言葉の響きもいいですし、何だか安心感がありますね。資源や食糧の確保という意味合いだけでなく、物質的基盤が安定していることで、精神的にも安心感がもたらされると思います。

現代日本の経済社会は、資源と食糧の多くを外国に依存し、出口のないラットレースのような競争社会の中で、物質的にも精神的にも拠り所を失っています。

筆者の提案する「永続地帯」を主体的に選択し、そこでの持続可能な経済と暮らしを設計することができれば、きっと物質的にも精神的にも豊かな、安定した社会が実現できるのではないかと思います。
posted by Toshi at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Workstyle for Sustainability | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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