2006年12月07日

おいしいCSR。

昨日は、某勉強会に参加。
IIHOE川北秀人さんのお話を聞いていました。

いつ聞いても、川北さんのお話は非常に明晰でわかりやすい。
そして核心をズバリ。
加えてスマイルがステキ(笑)。
日本のNPO界、いえもっと広い領域において至宝とも言えるお方ですね。

さて、今回のテーマは最近はやりのCSR(企業の社会的責任)です。
今や、大手企業は猫も杓子も環境報告書(あるいは環境社会報告書)を出していて、それはそれは立派だなーと思います。

僕はこれまで、ちょっと意地悪な見方をしていまして、
「環境報告書って、一体誰が読むの?」とか、
「どうせ、体裁のいいことばかりが書いてあるんじゃないの」とか思っていました(スイマセン!)。
でも、情報公開をすることによって、社員が自社の現状を認識するきっかけになったり、同業者同士でいい意味での競争が生まれたりしているそうです。
加えて、川北さんのような方に第三者評価を求めている企業では、いわゆるPDCAサイクルによって、年々CSRの内容が向上しているのだとか。これはあなどれません。

今回、特におもしろかったのが、CSRは余力のある大企業だけのものではなく、中小企業においてもいろいろな副次的効果が期待できるというお話でした。

例えば、とある中堅運送会社の例。
エコドライブのコンサルティングを導入したんだそうです。
燃費は確かによくなったけれども、それでもせいぜい10%減。
もっと大きかったのは、事故が格段に減って(というよりも「事故をしなくなった!」)損害保険料が75%減、数千万円の削減だそうです。

もう一つ。
東京の「とらや」という和菓子屋さん。
世界的な動物保護運動で有名なWWFを熱心に支援しているのだとか。
これは、屋号が「とらや」だけに、将来、野生の「とら」がいなくなってしまっては困るからだと言います。
決して冗談ではないそうです(笑)。
数世代先を見越して、真剣に取り組んでいるとのことでした。

こんなエピソードを聞くと、単純に「へぇ〜、そうなんだ!」と感心してしまいますよね。そして間違いなく、消費者には「とらや」の印象が強烈に残るわけです。

このように、CSRをある意味「戦略的」に導入することで社員のモチベーションアップ、消費者や地域住民とのコミュニケーション向上、業績アップなど、目に見える成果が期待できると言います。

そもそも、お金も人材も限られている中小企業の場合、義務感だとか体裁だけで手間のかかるCSRなんて続けられないですよね。

ですから、社会に貢献しつつ、本業にもしっかりメリットが生まれるような「おいしいCSR」を目指すのが得策だと思います。

社員やお客さんの声に素直に耳を傾けて知恵を絞れば、できることはきっといろいろあるでしょうね。

ちょっと単純化しすぎかもしれませんが、「みんなが人間らしくハッピーに過ごせる状態」をめざして、当たり前のことを当たり前にちゃんとやる、というのが基本なのではないかと思います。

僕もちょっと知恵をしぼってみたいと思います。
posted by Toshi at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Workstyle for Sustainability | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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